私は、特別養護老人ホームで働いています。普段の特別養護老人ホームでの仕事内容は、主に入居者さんの食事の介助や入浴の介助・排泄の介助・着替えの介助などです。他にも、レクリエーションをしたり話し相手になったりもしています。ここでは、今までに経験したイレギュラーなできごとを紹介します。

イレギュラーな経験をしたその日は、朝から普段と何ひとつ変わらない穏やかな日でした。そして、先輩から突然言われた一言に私は戸惑いました。
「今から、施設内の階段や廊下の手すり・入居者さんや職員が触る可能性のある場所を、隅々まで消毒してまわります。」

私は、今まで介護の仕事をしていて聞いたことのない指示に、正直戸惑ってしまいました。その先輩に詳しく聞くと、どうやら新しく入居してきた人がノロウィルスにかかっていたとのことです。医師は、入居診断の際にノロウイルスを発見することができず、入居を許可していました。その結果、入居してすぐにノロウィルスを発症してしまい、施設内を消毒して回ることになったのです。
他の入居者さんがノロウィルスに感染してしまえば大変なことになるため、職員総出で手袋やマスクを着用し、施設内を消毒して回りました。

素早い対応が功を奏したようで、感染者を出すことなくウィルスを除去することができました。消毒中の施設内の雰囲気は慎重そのもので、消毒を忘れている場所がないかを念入りにチェックしていました。
施設内にいる入居者さんを守るのは私たちなのだと、あらためて責任感をもつことの重要さを意識した日になりました。

あまり起こって欲しいものではありませんが、イレギュラーな経験も介護スキルを磨ける機会になるのかもしれません。